面接に来ない子どもの問題へのアプローチ
〜家族システムの理解と事例〜
2025年6月29日(日)午後7時 Zoom
講師:吉田万理恵(スクールカウンセラー)
企画 & 司会:香川裕美(公認心理師)
子どもの支援現場にいると、「目の前の相談者が元気を取り戻し前向きになったとしても、家庭や学校・職場など、日常の環境が変わらないところへ戻らざるを得ないことで、また苦しさが戻ってしまう」そんな経験に、無力感を覚えたことはありませんか?
不登校、ひきこもり、非行、心身の不調、発達の課題など、子どもの問題としてよくあがってきますが、その背景には、たいてい家庭環境や家族関係の影響があります。
また、「本人(子ども)が相談に来ない」「支援を拒否している」ことで直接的に支援できないことはありませんか?
そんなときには、どうやってアプローチしたらいいでしょうか?
家族システムを理解することで、カウンセリングの視点が広がり、解決の糸口につながります。 そして、TFTも家族を助けるツールとして使いやすくなります。家族システム論を理解しながら、子どもの支援を事例で学んでみませんか?
米国の家族療法の本場で学ばれたスクールカウンセラー吉田万理恵さんといっしょに勉強会をしましょう。
企画担当:香川裕美
子どもへのアプローチを事例から学ぶ
よくある子どもの問題
子どもの問題としてよく上がる例
* 不登校、行き渋り、ひきこもり
* 対人トラブル * いじめ
* 親の離婚・ひとり親家庭の支援
* 非行・暴力行為 * 発達障害
* 自傷行為や心身の健康問題
* 児童虐待
これらは一般的な問題カテゴリーで(中央教育審議会チーム学校作業部会資料より)、全て人間関係に関連しています。成人と異なり、子どもの場合は本人が相談に来ないことや、保護者が代わりに来ることが多いですね。
多くの心理療法や福祉プログラムは個人向けのため、不登校やいじめなど相談者と対象者が異なる場合、支援が届きにくい現状があります。特に幼少期から中学生は親や兄弟の影響が大きく、本人の真意が見えにくかったり、親抜きでの支援が難しかったりします。
システムから解決の糸口を見つける
システム論では、子どもの学校での問題は家族の課題が反映されていると考えます。個人の性格や特性ではなく、社会生活での行動パターンという相互作用の視点でアセスメントすることで、効果的な介入が可能になります。直接会えない子どもの場合、親や代理人にTFTの手法を教えることで、支援者と会わずに問題解決できることがあります。
事例から学ぶ
今回の勉強会では、TFTの手技手法を『なかなか会えない、あるいはやる気のないこどもにどの様に届けるか』についてシステム論の活用事例をもとにお話しします。
プレゼンター 吉田万理恵
プロフィール
吉田万理恵
公認心理師。小学校・中学校を中心にスクールソーシャルワーカー・スーパーヴァイザーとして、また専門学校のスクールカウンセラーとして様々な悩み事や親子・人間関係の問題などの相談にのっている。また学校の先生方へ家族療法的視点を活用した生徒指導や生徒面談のための研修、および助言を行っている。臨床ではボウエン家族システム療法とTFTやその他の身体心理学をフル活用。オレゴン大学でCOAMFTE-accredited program (アメリカ夫婦・家族療法学会が認定した家族療法専門プログラム)修了。在学中は大学院付属の家族療法センターと小学校で実践実習を受ける。
香川裕美
公認心理師/キャリア・コンサルタント
約14年間にわたり、カウンセリング専門機関にて心理カウンセラーとして従事。2018年に大阪市内に「北浜ソリューションルーム」を開設し、引き続き臨床現場での支援を継続している。
2011年よりDVシェルターを運営するNPO法人いくの学園に関わり、トラウマケアを必要とする方々との出会いを契機に、短期的に効果が期待できるTFT療法をはじめとする各種心理療法を学び、実践を重ねている。現在は、大阪府警被害者支援カウンセラー、一般社団法人大阪府男女共同参画推進財団委嘱カウンセラー、厚生労働省指定キャリア・コンサルタント更新研修の講師など、複数の公的機関・団体において支援活動や人材育成に取り組んでいます